3月を迎え、今年度も卒園式が近づいてまいりました。私たち幼稚園の職員にとって、この3月は寂しさを感じつつも、それ以上に幸せと喜びを感じる特別な時期です。卒園式とは、子どもたちの日々の小さな成長が、積み重なるといかに大きなものであったかを確認することが出来る日でもあるからです。
私は牧師として、毎週子どもたちに聖書のお話をしてまいりました。聖書には様々なエピソードやメッセージが収録されていますが、その根本にあるのは「神さまは私たちを愛しておられる」というただ一つのことに他ならないのです。
最後の晩餐のとき、十字架の死を前にしたイエス・キリストは弟子たちに対して、「互いに愛し合いなさい」と仰いました。
あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。
わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。
互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、
皆が知るようになる。
(ヨハネによる福音書13:34~35)
愛されていることを知るから、私たちは愛することが出来るようになります。そして愛することが出来るということこそが、クリスチャンであることの何よりの証明なのです。
今、イエス様に愛されて愛情豊かに育った子どもたちは、これから赴く先々で愛を伝えることが出来る、素晴らしい人になってゆくことでしょう。そしてその働きが積み重なり、世界は変わってゆくのです。
愛と恵みを豊かに受けて巣立ってゆく子どもたち一人ひとりの上に、神さまの豊かな祝福があることを、いつもお祈りしています。
📖聖句
「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」 ヨハネによる福音書13章34節
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