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12月の園だより「クリスマスは異文化交流」

 クリスマスが近づき、すでに私たちの園では降誕劇の準備が始まっています。今年はコロナウイルスの影響下でのクリスマス会となりますが、感染防止に最大限の注意を払いつつも、例年と同じように楽しいイベントとなるように、職員一同知恵を絞っているところです。

 数あるイベントの中でも、最もキリスト教らしいと思われているこのクリスマスですが、由来を辿ってみると意外にキリスト教以外の影響が残っていることに驚かされます。まず日付についてですが、実は聖書には「イエス様のご降誕は12月25日だった」という記述は一切ありません。それどころか、もともとは12月25日に行われていたローマの太陽神のためのお祭りが、教会に吸収されてクリスマスとして祝われるようになったのではないか、というのが現在の定説だそうです。それ以外にも、クリスマス・ツリーは北欧のゲルマン人がオーディン神を祀った木に、チキンは別の民族がお祭で食べた豚の丸焼きに由来するのではないか、と言われています。

 このように聞くと少しがっかりしてしまうかもしれませんが、実はここにこそキリスト教の力強さがあるのだと私は思っています。かつてキリスト教が世界に広まり始めたころ、宣教師たちは行きついた土地で現地の人の言葉を学び、同じものを食べ、同じものを着、共に生活することで信頼を勝ち取ってゆきました。その中で、現地の習慣を取り入れながら、福音(教会の教え)を伝えていったのです。

 これは一見すると、信仰のスタイルが歪んでしまったようにも見えるかもしれませんが、実はその逆で、絶対に変わらない真理が教会の教えにはある!という確信があるからこそできることなのです。私たちは神様に愛されているということ、それゆえに私たちはみな大切な存在なのだということ。これらの変わらない真理に比べれば、日付や何を食べるかなどということは実に些細なことに過ぎません。だからこそ、初期のクリスチャンたちは恐れずに異国の習慣を取り入れてゆきつつ、どんな文化的背景を持つ人でもイエス様を無理なく信じることができるように、配慮をしてきたのでしょう。

 教会の教えは、ちょっとやそっとではびくともしない。だからこそ良いものを取り入れてゆく度量の広さがある。その最も力強い証拠が、クリスマスというイベントに他ならないのです。



📖聖句

「いと高きところには栄光、神にあれ」

ルカによる福音書 2章14節

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