top of page

 短い梅雨が終わり、早くも本格的な夏が始まりました。涼しい気候が続いた去年とは打って変わって、今年は酷暑とゲリラ豪雨の夏になりそうな予感がしています。

 しかし、夏は大人にとってはつらく苦しいものですが、子どもたちにとっては楽しみがたくさん詰まった季節に他なりません。お散歩に行けばたくさんの虫や生き物と出会い、園庭のトマトも日々大きくなり、7月からはピロティにプールが設置されます。子どもたちにすれば、楽しいことずくめの季節が今年もやってきた!という感じではないでしょうか。


 一方で、夏には大きな危険も潜んでいます。それは言うまでもなく「熱中症」の危険に他なりません。熱中症は時として命にもかかわる重大な病気です。気温だけではなく、湿度が高い場合にも汗が蒸発せず熱がこもるため、熱中症は起きやすくなると言われています。


 朝日幼稚園では、先生方がその日ごとの気温・湿度のチェックだけではなく、子どもたち一人一人の様子をチェックし、また共有することで熱中症対策に努めています。しかし同時に、各御家庭においても是非熱中症対策にご協力していただきたいと思います。

 例えば、朝食をしっかりとることや十分な睡眠で、熱中症を防ぎうることが知られています。また、子どもたちは体が小さいため、熱のこもらない服装をすることが対策としてとても有効です。


 楽しいことがいっぱい詰まった夏の日々、みんなで力を合わせて、子どもたちがより楽しいことを沢山経験できる季節にしてゆきたいと思います。


📖聖句

「神のなされることは皆その時にかなって美しい。」 伝道の書 3章11節(口語訳聖書)

 

 三ヶ月ほど前の2月の終わりごろのこと、教会の用事で神戸に行く機会がありました。私がお仕えしている東舞鶴教会と親しい関係にある教会が、しばらく無牧(専属の牧師がいないこと)になったので、親しい教会の牧師が代わるがわる日曜日の礼拝を担当することになったのです。


 平日の保育の余韻が残る私たちの教会の礼拝室と違い、いかにも教会らしい荘厳な雰囲気の礼拝堂で、牧師である私の前には向かい合うように正装の会衆がズラリと座っています。東舞鶴教会の朗らかで自由な雰囲気に慣れてしまった私にとっては、緊張するのに十分な威圧感です。


 いよいよ讃美歌も終わり、私がお話をするときがやってきました。事前に用意しておいたメモを取り出すため、悟られないよう前を向いたまま上着の胸ポケットに手を入れます。そしていざ話始めようと思いメモに目を送った瞬間、私はとてもビックリしました。……手の中にあったのは、メモではなく青い小さな折り紙だったのです。


 そういえば神戸に行く何週間か前、ある園児に折り紙を貰ったことがありました。子どもが自分の作った作品をくれるのは、これ以上ない親愛の証です。私はそのツル(とその子は言っていました)を大事にポケットにしまっておいたまま、すっかり忘れていたのでした。


 会衆の視線が集まる中でも、青い小さなツルを見ていると、だんだん気持ちが落ち着いてリラックスすることが出来ました。そしてその後も素敵なプレゼントに励まされ、私はなんとかその日の役目を果たすことが出来ました。その子も私自身も気づかないところで、愛のタイムカプセルが胸ポケットに仕掛けられていたのです。


 愛には賞味期限はありません。誰かから貰った愛がすっかり忘れたころになって、どこかで花開くのは珍しいことではないのです。子どもたちからもらった愛にいつも私が強められているように、子どもたちもまた家族やお友だちや先生方から貰った愛が、いつかふとした瞬間に花開くことで、たくましく成長してゆくのではないでしょうか。


📖聖句

「わたしの恵みの業が現れるのは間近い。」 イザヤ書56章1節

 

新年度が始まって約一か月が経ち、新入園児もすっかり朝日幼稚園の一員として楽しそうに過ごしています。春は心機一転新しいことが始まり、園全体が若返ってゆく季節です。


 さて、そんな春を迎えるにあたり、私どもの園では先生方が保育室の床にワックスをかけ、ピカピカに仕上げてくださいました。私も早速見に行き光を反射する床に感動したのですが、改めて見ると幼稚園の床にはたくさんのドラマがあることに気づかされました。


 子どもたちがおもちゃを落としたであろうヘコミやキズ、お遊戯やゲームのために貼られたテープの跡、あるいはささくれが子どもたちの足に刺さらないように補修されたなごりなど……。日々子どもたちがどのようにここで過ごし、また先生方が見守ってきたのかということを、床全体が記憶しているかのようです。


 そのように考えてみると、保育室の床は幼稚園にとって勲章のようなものではないかと私は思うのです。年を重ねるごとに毎年子どもたちが力いっぱい遊び、補修されワックスが塗り足され、いつか床全体が張り替えられる時まで、素晴らしい時間と想いがここにあることを証明する、ささやかな幼稚園の勲章が保育室の床ではないでしょうか。


 新年度が始まり、これから保育室の床のヘコミやキズやテープの跡は、より一層増えてゆくことでしょう。これからそれぞれの保育室でどんな素敵なことが起こるのかを楽しみに、新しい月を迎えたいと思っています。


📖聖句

「恐れるな、わたしはあなたを贖う。」 イザヤ書43章1節

 
【LOGO】認定こども園_朝日幼稚園.jpg

学校法人舞鶴基督学園 幼保連携型認定こども園

朝日幼稚園

京都府舞鶴市にある『幼保連携型認定こども園』です。

JR西日本 舞鶴線「東舞鶴駅」より徒歩5分

〒625-0036 京都府舞鶴市字浜796

TEL:0773-62-1874 / 0773-60-1987

FAX:0773-62-7033

Copyright © ASAHI KINDERGARTEN All rights reserved.

bottom of page