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 先日、健康診断の結果をかかりつけのお医者さんに見ていただいたところ、運動をするように厳しく命じられたため、休憩時間に1日5分の縄跳びを実践するようにしています。一人で縄跳びをしている私の姿を見ると、子どもたちも縄跳びに参加してくれるので、みんなで縄跳びをしたり、一緒に園庭で遊ぶといった機会も増えるようになりました。子どもたちと楽しく過ごしながら健康も維持できるとは、まさに一石二鳥であると思います。


 みんなで並んで縄跳びをしていると、どの子もみな一様に「先生、見てて!」と言って、縄跳びを頑張る姿を見せてくれます。そして傍でその姿を見ていると、とても満足した様子でニコニコしてくれるのです。何かを教えたわけでも、褒めちぎったわけでもありません。ただ傍にいて、見ていただけ。しかしそれだけで子どもたちは満足なのです。


 二度目の緊急事態宣言が発出されて早2週間、おもちつき大会も延期になり、おひさま広場も休止し、特別なイベントどころか通常の保育さえ実施することが難しくなりつつあります。ともすれば、「一緒に食べる」や「触れ合う」といった、保育の根幹にかかわることさえ出来なくなる日がやってくるかもしれません。


 しかしその中でどんな状況になろうとも、最後までできること。そして子どもたちが健やかに育つうえで、一番大切なこと。それが「傍で見ている」ということではないでしょうか。信頼する大人が見ていてくれるという安心感と、頑張り切って顔を上げたとき、誰かが微笑み返してくれるという満足感。それが子供たちの自信になり、自己肯定感になってゆくのでしょう。


📖聖句

「わたしは主の道を守り、わたしの神に背かない。」 詩編18編22節

 

 クリスマスから年始にかけて舞鶴では雪が降り、私たちは銀世界と雪遊びを楽しむことが出来ました。雪だるまを作ったり雪合戦をしたりと、冬らしい遊びが出来た豊かなひとときでしたが、東京では連日1000人以上の新型コロナ感染者が確認され緊急事態宣言が発出されるなど、舞鶴とは打って変わって日々加速度的に状況が悪化しています。


 都会の状況は、舞鶴で暮らす私たちにも無関係ではありません。離れて都会に住む家族の健康を案じる方、あるいは度々都会での務めを果たす責任のある方は、決して少数ではないでしょう。何よりも、舞鶴で感染拡大が生じるのも時間の問題かも知れません。遅かれ早かれ感染症はいずれ舞鶴の地の利を突破し、私たちのところにまでやってくるはずです。


 その時のために、今から「注意しつつ楽しむ」テクニックを身に着けることが出来ればと願っています。幸い、昨年の緊急事態宣言時とは変わり、だんだんと新型コロナへの対処の仕方も分かりつつあります。何もかもを闇雲に避けるのではなく、危険のみを見分けながら楽しむときは楽しむことは難しいことではないはずです。


 また、保育の観点に立つのであれば、自分で自分の身を守る、自分の身の回りの環境を整えることを学ぶのは、子どもたちが豊かな人生を送る上で、大変意義深いことでしょう。まだまだ油断できない状況が続いておりますが、その中でなお子どもたちの成長の機会を、注意深く拾い上げることが出来ればと願っています。


📖聖句

「主は恵み深く、慈しみはとこしえに」

詩編100編5節

 

 クリスマスが近づき、すでに私たちの園では降誕劇の準備が始まっています。今年はコロナウイルスの影響下でのクリスマス会となりますが、感染防止に最大限の注意を払いつつも、例年と同じように楽しいイベントとなるように、職員一同知恵を絞っているところです。

 数あるイベントの中でも、最もキリスト教らしいと思われているこのクリスマスですが、由来を辿ってみると意外にキリスト教以外の影響が残っていることに驚かされます。まず日付についてですが、実は聖書には「イエス様のご降誕は12月25日だった」という記述は一切ありません。それどころか、もともとは12月25日に行われていたローマの太陽神のためのお祭りが、教会に吸収されてクリスマスとして祝われるようになったのではないか、というのが現在の定説だそうです。それ以外にも、クリスマス・ツリーは北欧のゲルマン人がオーディン神を祀った木に、チキンは別の民族がお祭で食べた豚の丸焼きに由来するのではないか、と言われています。

 このように聞くと少しがっかりしてしまうかもしれませんが、実はここにこそキリスト教の力強さがあるのだと私は思っています。かつてキリスト教が世界に広まり始めたころ、宣教師たちは行きついた土地で現地の人の言葉を学び、同じものを食べ、同じものを着、共に生活することで信頼を勝ち取ってゆきました。その中で、現地の習慣を取り入れながら、福音(教会の教え)を伝えていったのです。

 これは一見すると、信仰のスタイルが歪んでしまったようにも見えるかもしれませんが、実はその逆で、絶対に変わらない真理が教会の教えにはある!という確信があるからこそできることなのです。私たちは神様に愛されているということ、それゆえに私たちはみな大切な存在なのだということ。これらの変わらない真理に比べれば、日付や何を食べるかなどということは実に些細なことに過ぎません。だからこそ、初期のクリスチャンたちは恐れずに異国の習慣を取り入れてゆきつつ、どんな文化的背景を持つ人でもイエス様を無理なく信じることができるように、配慮をしてきたのでしょう。

 教会の教えは、ちょっとやそっとではびくともしない。だからこそ良いものを取り入れてゆく度量の広さがある。その最も力強い証拠が、クリスマスというイベントに他ならないのです。



📖聖句

「いと高きところには栄光、神にあれ」

ルカによる福音書 2章14節

 
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学校法人舞鶴基督学園 幼保連携型認定こども園

朝日幼稚園

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