top of page

 日本で最も有名なアニメの一つである『サザエさん』について、「登場人物の表情がいつも一緒だ」と思ったことはないでしょうか。それもそのはず、サザエさんのアニメは毎週絵を新たに描き下ろすのではなく、すでにあるイラストをトレース(透かしてなぞること)した絵を組み合わせて描いているそうです。


 先日あるテレビ番組でこの話を知ったとき、私はずっと不思議に思っていた疑問が解決しました。以前から、「なぜサザエさんのアニメには、命がこもっていないのだろう」と思っていたのです。


 素敵な絵を描くコツは「生きた線を描く」ということです。漫画では生き生きとした線を描くために、あえて線の太さが変わる不安定なペンを使うことが多々あります。逆を言えば、生き生きとした線を描くためには、かたちの正確さは犠牲にしなければならないということでもあります。『サザエさん』の原作者である長谷川町子の絵は、大変荒っぽいタッチでありながら、実に生き生きしていました。逆にアニメ『サザエさん』の絵は、生命力よりも正確さを優先した、ということなのでしょう。


 今月は、私たちの幼稚園の運動会が企画されています。感染症に注意を払いつつ、子どもたちが楽しみながらも一生懸命練習を重ねて本番に挑みます。大人から見れば、ハラハラするようなことも多々あるかもしれません。「ウチの子だけよそ見をしている!」「あぁ、また失敗した…」目につくこと、気になることもあることでしょう。


 しかし大切なのは、整った演技をすることではなく、生き生きと練習の成果を発揮することなのです。今日はすごく楽しかった、またやりたい!と子どもたちが思えるような運動会にするためには、どれだけ整った演技が出来たかではなく、みんなが生き生きと過ごせたかを大事にするべきであると思います。


 コロナウイルスの影響によって、人数や種目に制限をかけなければいけない状況下での運動会です。しかしその中で、精いっぱい楽しむ子どもたちの姿を、分かち合うことが出来ればと願っています。


📖聖句

「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。」 詩編133編

 

更新日:2022年2月4日

幼保連携型認定こども園 朝日幼稚園では、

2021年11月1日(月)から、次年度の入園受付を開始いたします。

今回の募集は『1号認定子ども』対象となります。


<募集年齢>

満3歳児(4年保育)…平成31年4月2日〜令和2年4月1日生まれ

3歳児(3年保育)…平成30年4月2日〜平成31年4月1日生まれ

4歳児(2年保育)…平成29年4月2日~平成30年4月1日生まれ

5歳児(1年保育)…平成28年4月2日〜平成29年4月1日生まれ



<公開保育のご案内>

日時:2021年10月20日(水)10:00〜11:30

場所:朝日幼稚園 保育室

普段の保育の様子を見ていただきます。

上記以外の日程でも、見学等いつでもお受けします。


子育て支援事業『おひさまひろば』にもご参加くださいね。

ree

 

 8月も終わりを迎え、二学期が始まろうとしています。

 しかし先週末以来再び緊急事態宣言が発出され、どこか清々しさの欠けた新学期のスタートとなってしまったことは否めません。おそらく、「また毎朝感染症対策を頑張る日々が始まるのか……」という気持ちの保護者の方もおられることと思います。


 思えば、初めてコロナウイルスに関するニュースが報じられたのが昨年の1月6日。それ以来1年9か月に渡って私たちは不安な毎日を送ってきたことになります。さらに言えば、これからもしばらくこの状況は続いて行くことでしょう。感染症の性質上、すぐに終息するということはなかなか考えられないからです。


 歴史上の出来事を鑑みると、100年前のスペインかぜの大流行時は、収束までおよそ3年ほどかかったと言われています。太平洋戦争の期間が3年強、もしコロナパンデミックがスペインかぜと同規模となるならば、私たちは祖父母から聞いた「あの戦争」と同じような状況下にある、と言うことが出来るかもしれないのです。


 大陸の激戦地で戦ったこと、戦後捕虜になりもう日本には帰れないと思ったこと、浜松の空襲で西の空が赤かったこと。私も祖父母から少しだけ戦争の話を聞いたことがあります。当時の私には遠い昔の話でしたが、実は今の私たちも知らず知らずのうちに、同じような歴史の大きな出来事を体験しているのではないでしょうか。


 しかしその中で、私たちは恐怖や不安に打ちひしがれるのではなく、最後まで喜びや幸せを見つけ続けることが肝要であると私は感じています。聖書の中の『コリントの信徒への手紙二』という書物に以下のような言葉があります。


わたしたちはまた、神の協力者としてあなたがたに勧めます。神からいただいた恵みを無駄にしてはいけません。なぜなら、「恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。救いの日に、わたしはあなたを助けた」と神は言っておられるからです。今や、恵みの時、今こそ、救いの日。(6章1~2節)


今日という日は、神さまから与えられた大切な一日であるということ。そして神さまからのプレゼントである今日という日は、恵みにあふれた素敵な一日であるということ。世々のクリスチャンたちは、どんな状況の中でもこのことを忘れず、日々を喜びながら生きてきたのです。


 今、過酷な状況の中にある私たちも、この生き方を実践することが出来れば、不安な気持ちで心が消耗し、疲れ切ってしまうことを防ぐことが出来るのではないかと思います。新しく始まる二学期、素晴らしい出来事に期待しながら、日々の歩みを楽しみたいと思います。


📖聖句

「今や、恵みの時、今こそ、救いの日。」 コリントの信徒への手紙二 6章1~2節

 
【LOGO】認定こども園_朝日幼稚園.jpg

学校法人舞鶴基督学園 幼保連携型認定こども園

朝日幼稚園

京都府舞鶴市にある『幼保連携型認定こども園』です。

JR西日本 舞鶴線「東舞鶴駅」より徒歩5分

〒625-0036 京都府舞鶴市字浜796

TEL:0773-62-1874 / 0773-60-1987

FAX:0773-62-7033

Copyright © ASAHI KINDERGARTEN All rights reserved.

bottom of page