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 新年を迎え、2022年がスタートいたしました。昨年は感染症の影響で生活に様々な変化があった年でしたが、その分を取り返す意味でも、今年は有意義に過ごしたいと思っておられる方も多いのではないでしょうか。その中で、今まさに「新年の抱負」を熟考なさっている最中かも知れませんが……みなさん、昨年の「新年の抱負」が何だったか、覚えていますか?


 昨年末にbondavi株式会社が行ったアンケートによると、2021年末の「今年 (2021年) の “新年の抱負” は達成できましたか?」という質問に対し、「達成できた」と答えたのはわずか19%、そればかりか42%の人は「そもそも覚えていない」と答えたというのです。今まさに新しい年を有意義に過ごそうと意気込んでいる私たちには、少しやる気が削がれるような話に聞こえるかもしれません。


 しかし実は、ほとんどの人が「新年の抱負」の達成に失敗したり、忘れたりしてしまうのには理由があります。それは、得てして私たちは「楽しむこと」よりも「頑張ること」を目標にしてしまいがち、ということです。


 「新年の抱負」を達成できなかったと答えた人たちの目標には、一つの傾向がみられました。それは、「1日3時間勉強する」や「10キロ痩せる」など、努力や忍耐を必要とする目標が多かったのです。これに対し、「達成できた」と答えた人たちの目標は、「笑顔で過ごす」や「適度に頑張る」など、より快適に生きるための目標が多く見受けられました。つまり、私たちは頑張って人生のレベルアップを目指すよりも、ゆるく楽しい目標を志した方が、結果的には前進できるということなのです。


 新たに始まった2022年、私たちが気楽に楽しく過ごすことが出来るように、神さまの恵みと祝福をお祈りしています。


📖聖句

「新しい歌を主に向かって歌え。全地よ、主に向かって歌え。」

詩編96編1節

 

 今年も12月を迎え、クリスマスの時期がやってまいりました。新型コロナウイルスの影響もあり、一時はクリスマス会やページェント(降誕劇)が出来ないのではないかと懸念した時期もありましたが、なんとか舞鶴市内での感染者数も減り、例年と同じく楽しいイベントを行うことが出来そうです。


 クリスマスと言えば欠かせないのがサンタクロースですが、昨年のクリスマス会に出席なさった方の中には、子どもたちの演じるページェントにサンタクロースが登場しないことを不思議に思った方もおられるかもしれません。それもそのはず、サンタクロースのモデルになったのは「ミラのニコラウス」と言う人物であるといわれていますが、この人物は聖書の出来事よりもずっと後の4世紀ごろを生きた人なのです。


 トルコのミラという町の司教であったニコラウスは、貧しい家の三人姉妹を助けるため、自分がしていると気づかれないように毎晩こっそりと金貨を入れた袋を窓から投げ入れていたという逸話が残っています。この逸話の窓が煙突に、金貨入りの袋がプレゼントの入った靴下に、貧しい娘が子どもたちに変化し、現在のサンタクロースの姿が出来上がっていったようです。

 出身地から考えると、ニコラウスはトルコ人やギリシャ人のような黒髪で濃い色の肌の人物だったことでしょう。また、ニカイア公会議というキリスト教の教えを確認する重要な会議で間違った教えを広めた人物を殴ったという伝説もあることから、実はかなりの武闘派だったのかもしれません。いずれにしても、現実のサンタクロースは私たちがイメージするような雪国でトナカイのそりに乗る太ったおじいさんではなく、紺碧の地中海から反射する日差しで真っ黒に日焼けした筋肉質の男性だったはずです。


 カトリック教会や東方教会では、港町ミラで活躍したニコラウスは子どもたちを守る聖人であると共に、船乗りを守る聖人であるともされています。ミラと同じく港町として栄えてきた舞鶴に住む私たちにとっては、親しみやすい人物かも知れません。クリスマスの時期に海に行く機会があれば、是非困っている人たちのために奔走した「海の男」ニコラウスに思いを馳せてみてください。


📖聖句

「マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。」 マタイによる福音書1章21節

 

 現在、伝道館にある私の執務室には人の背丈よりも大きい木が7本生えています。より小さい植物もすべて合わせると、執務室はまるでジャングルのような景観になっているのですが、実はもともとこの植物たちは、100円ショップで買った手のひらサイズの苗でした。それが何年か育てているうちに、あるものは天井まで届き、あるものは枝を前後左右に広げ、

部屋の大半を占領するに至ったという次第です。


 このようにいうと、植物を育てるのが上手いと思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。実は、植物には誰でも元気に育てることが出来る「育て方の秘訣」があるのです。その秘訣とはごく簡単なことで、「いつも目に入る場所に置く」というたった一つのことを守るだけなのです。


 いつも目に入る場所に置いておくと、自然と植物の小さな変化に気づきやすくなります。またわざわざ世話のためだけに移動したり道具を運んだりといった労力も減るので、必然的に世話がしやすくなるのです。要は「いつも目に入る場所に置く」という世話がしやすい環境さえ整えることが出来れば、植物はより元気に大きく育つという訳です。


 これと同じことが、子どもたちと保育者との関係についても、いうことが出来ると思います。保育をしやすい環境が整っていれば、先生方は子どもたちの小さな変化に気づくことが出来るし、また労力が減ることでより丁寧な保育をすることが出来るようになります。そのため、私どもの園では先生方の働きやすい環境づくりも、園運営の中で重要なポイントであると考えています。先生の頑張りに期待するのではなく、無理なく自然とよい保育が出来るような幼稚園をいつも目指しています。


📖聖句

「わたしの魂よ、主をたたえよ。」 詩編104編35節

 
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学校法人舞鶴基督学園 幼保連携型認定こども園

朝日幼稚園

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